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ホーム > 組織別情報 > 産業部 > 農林技術研究所 > 研究所ニュース > 詳細

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更新日:平成23年6月1日

静岡県農林技術研究所

No.9/ 平成23年5月/ 研究所ニュース

視点

魅力的なくだものづくりの創造  果樹研究センター長 中神 敏

 みかんは、日本人が好んで食べるくだものの中でも主流のくだものの一つです。健康に関する機能性も解明されつつあり、たいへん身近なくだものです。静岡県内では、温州みかんのほか、‘はるみ’等の中晩生柑橘類やカキ、ナシ、イチジク、キウイフルーツをはじめとする落葉果樹の生産が盛んです。果樹の代表格である温州みかんの生産では、平成22年は例年になく生産量が少なく、一方、本年は表年とされ、生産量の増加が見込まれており、安定供給と安定価格が課題となっています。
 果樹研究センターでは、「魅力的なくだものづくりの創造」をスローガンに、みかんをはじめとする柑橘類のほか落葉果樹に関する様々な研究を進めております。消費者の皆さんにとって、安心安全で、納得のいく価格のくだものを食べていただけるように、また、心の豊かを感じていただけるくだものづくりをめざしています。生産者の皆さんにとって、経営の継続、利益の確保、果樹産業に関わることの誇りを持っていただけるような果樹生産をしていただく環境づくりをめざしています。
 具体的には、常に新しい魅力づくりを心がけ、香りがよくて甘くおいしいくだものの育種や健康にもよいとされる機能性を明らかにする研究を進めてまいります。また、地球温暖化に対応できる肥培管理技術の開発、地球環境にやさしいくだものの作り方や省資源、省エネルギーとなる技術開発、経営を支える低コスト化や作業の省力化、軽労働化により働きやすい環境づくりのための研究を推進します。この中で、大学との共同研究のほか、果樹生産を支える産業や生産されたくだものを商品として活用するさまざまな産業の方々との連携を積極的に進めてまいります。

トピックス

行事案内 -夏休み「親子農業教室」・「親子、森と木の体験会」-

県民の日事業の一環として、小学生とその保護者を対象に以下のとおり「夏休み親子農業教室」、「親子、森と木の体験会」を開催します。

   (日 時)          (対 象)                  (募集締切)     (会場)
○7月28日(木) 10時~15時 /小学4~6年生とその保護者(20組) /要申込7/15締切 /農林技術研究所(磐田市富丘678-1)
 <メロンの話、メロンの実験や食べ比べ、研究所施設の見学など>
   (問)農林技術研究所 企画調整部 ℡:0538-36-1553

○7月29日(金) 10時~15時 /小学生とその保護者(30組)  /要申込7/19必着 /森林・林業研究センター(浜松市浜北区根堅2542-8)
 <木の加工体験、樹木の苗木づくり、葉っぱの不思議体験、カブトムシの配布等>
   (問) 森林・林業研究センター ℡:053-583-3121

○8月4日(木) 10時~15時 /小学3~6年生とその保護者(20組40名) /要申込7/14締切 /果樹研究センター(静岡市清水区駒越西2-12-10)
 <みかんのおいしさ測定実験、世界の果物食べ比べなど>
   (問)果樹研究センター ℡:054-334-4850

○8月5日(金) 10時~15時30分 /小学4~6年生とその保護者(20組) /要申込7/26締切 /茶業研究センター(菊川市倉沢1706-1)
 <お茶の作り方体験、お茶の飲み比べ、お茶の話ほか>
   (問)茶業研究センター ℡:0548-27-2881

研究情報

ブルーベリーの加温施設栽培下における特性

画像:早期出荷が可能な品種「ミスティー」

早期出荷が可能な品種「ミスティー」

 ブルーベリーは低樹高で、防除回数も少ないため栽培が比較的容易です。また、消費者の健康志向の高まりからアントシアニンなどの機能性も注目が集まっています。そのため、本県においてもハウスミカンからの転換作物や耕作放棄地への導入作物として普及しつつあります。
 近年、重油の高騰から県西部地域ではハウスミカンの転換作物として、早期出荷を目的とした少加温型のブルーベリーの施設栽培が行われており、今年、産地では全国で一番早く、露地栽培に比べ2ヵ月程度早い4月6日に出荷が行なわれました。
 ところが、ブルーベリーの加温施設栽培の歴史は浅く、数多くの品種の中で、どの品種に適性があるか明らかになっていません。そこで、露地栽培において収穫期が早い「ミスティー」「オニール」、晩生品種の中で生育が良い「ブライトウェル」の3品種について加温施設栽培下での特性を調査しました。
 その結果、3品種とも加温施設栽培下では露地栽培に比べ、開花が1ヵ月程度早まりました。その中で「ミスティー」は4月中旬からの早期出荷が可能であり、糖と酸のバランスが良く食味が優れました。また「ブライトウェル」は「ミスティー」に比べ収穫期が1ヵ月程度遅くなりますが、生育が良好で2倍近い収量が得られます。
 これらの品種及び加温施設栽培、露地栽培を組み合わせることで、ブルーベリー栽培のネックである収穫作業の集中を回避させることができます。今後は更に加温施設栽培に適した品種の選抜や適正な加温開始時期を明らかにし、加温施設における栽培技術体系の確立を目指します。
(果樹研究センター 落葉果樹科 神谷健太)

環境負荷軽減、施肥量削減を可能にする茶園局所施肥技術

画像:専用の局所施肥機(試作機)

専用の局所施肥機(試作機)

 茶の品質と新芽中に含まれる窒素成分との間に関係が深いことから、茶では他の作目に比べ多量に窒素肥料が施用されてきた経過があります。そのため、茶園の施肥に由来する硝酸性窒素の地下水等への流出が問題となっており、肥料を効率的に利用する施肥法が求められています。
 局所施肥法は、窒素の吸収利用効率を上げる目的で、長期溶出タイプの肥効調節型肥料を用いています。また、肥料を従来のうね間に施用する方法と異なり、雨落ち部に60cm間隔で小分けした肥料を地中に埋め込みます。成分の溶出をコントロールして根に適した濃度を保つため、肥料の周りに吸収根を誘引・集中させることができ、肥料成分の利用率を飛躍的に向上させることが可能です。このため、局所施肥は慣行の側条(うね間)施用に比較して、収量性や窒素吸収の面で優れています。
 実際に局所施肥により窒素肥料を30kgN(窒素)/10aまで減らしても、慣行の54kgN/10a施肥と同等の収量及び一番茶の荒茶官能評価が得られました。また、地下浸透窒素が半分以下に軽減されることも明らかになりました。
 現在、施肥労力の削減に向けて、専用の局所施肥機の開発を行っています。
(茶業研究センター 生産環境科 松本昌直)


お問い合わせ先

静岡県農林技術研究所
〒438-0803 静岡県磐田市富丘678-1
電話番号:0538-35-7211 ファックス番号:0538-37-8466