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更新日:平成24年2月6日

静岡県農林技術研究所

No.13/ 平成24年2月/ 研究所ニュース

視点

商工業者の方にも役立つ研究成果発表会  茶業研究センター 研究統括監 小泉豊

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分かってもらうことが良い研究の大前提

 茶業研究センターの研究成果発表会を、2月22日(水)午前10時から、菊川文化会館アエルで開催します。今年は6次産業化推進の観点から、茶商さんを始めとした商工業者の方にも役立つ発表会を目指します。
 このため、発表演目に工夫を凝らしたり、商工業者の方が利用しやすい相談コーナーを設けるなど、新しい試みを盛り込んで行います。
 全体構成は、「切り拓こう、静岡茶の未来」を副題に、第1部は「新需要を創出するために」、第2部は「安全・安心への取組(放射性物質編)」、第3部は「基本は茶園管理」、そして最後はトピックスで締めくくります。
 具体的な演目は、第1部が「品種に期待する役割」、「白葉茶、ドリップティー、新粉末緑茶の近況」。第2部が、「茶の放射性セシウム研究の最新情報」、「新規格基準値の概要とその対応」。第3部が「畜産堆肥を活用した施肥のポイント」、「抵抗性病害虫(輪斑病とチャノコカクモンハマキ)の最新情報」、「新害虫チャトゲコナジラミの生態と防除」の7本です。また、トピックスは、「静岡型発酵茶が目指す方向」、「中山間100銘茶協議会の活動と今後」、「スタートするオープンラボ」の3本です。
 成果の発表はもちろんのこと、県庁の茶業農産課や衛生課の担当が、成果の普及方法や関連法規について、またセンターの担当科長が、来年度から始まる発酵茶関係のオープンラボについて解説します。なお、新企画の相談コーナーでは、これまでなかなかセンターにお越しいただけなかった茶商さんを始めとした商工業者の方からも、共同研究や要望課題、技術関係の相談を受け付ける予定です。
 四半世紀の歴史ある研究成果発表会ですが、参加者の皆様の声に耳を傾け、時代と共に進化して行きたいと考えます。

トピックス

特許・育成者権 (*平成23年4月以降の特許・育成者権)

 種類        件  名                     育成・発明者      番号       年月日
○特許      植物の養液栽培方法および養液栽培装置   大石直記    特許第4835904号   平成23年10月7日
○育成者権   温州みかん“静丸早生”              荒木勇二ら    登録21315号     平成24年1月20日

研究情報

かん水同時施肥と局所施肥 -亜酸化窒素の発生が少ない効率的施肥-

 亜酸化窒素は温室効果ガスの1つで、影響力は二酸化炭素の310倍といわれています。茶園では主に畝間土壌から発生し、施肥窒素量が多いと発生量が急激に増加します。
 また、畝間に整せん枝残さが厚く堆積していると、堆積していない場合の10数倍も発生量が多く、施肥窒素量の約30%がガスとなって大気中に逃げるという報告があります。
 亜酸化窒素の発生は、地球温暖化だけでなく、茶生産の面でも大変大きな無駄となります。以下に茶業研究センターが開発中のかん水同時施肥と局所施肥について、亜酸化窒素の発生が少ない効率的施肥という視点から紹介をします。
 かん水同時施肥は液肥を樹冠下の点滴チューブに導き茶樹の根圏域に点滴する施肥法で、かん水設備が整っている地域での普及を目指したものです。液肥が整せん枝残さとあまり接触せず土壌に点滴施用されるため、亜酸化窒素の発生量が少なくなると考えられます。また、窒素を効かせたい時期に効かせたい量だけ施用することが可能で、窒素肥料を春肥に重点的に施用すると、一番茶生葉の収量を維持しつつ、全窒素含有率を高めることが可能です。
 局所施肥は長さ20cmほどの筒に被覆肥料を入れ、茶園の雨落ち部に60cm間隔で打ち込む施肥法で、用水等の利用が見込めない地域でも利用できる技術です。被覆肥料を入れた筒を直接土壌に打ち込むため整せん枝残さとの接触がなく、亜酸化窒素の発生量が少なくなると考えられます。また、打ち込んで一年ほど経過すると、細根が被覆肥料を入れた筒にまとわりつくように発達するため、施肥の効率が高く、収量や品質にもプラス効果が期待されます。現在、施肥機の開発に取り組んでいるところです。
                                     (茶業研究センター 生産環境科 上席研究員 江本勇治)

荒廃した針葉樹林を針広混交林化して「森の力」を回復

画像:抜き伐り後の下層植生の回復状況

抜き伐り後の下層植生の回復状況

 森林内が暗く下草が衰退したスギ・ヒノキ人工林では、森林土壌の侵食や森林内に生息する動植物の消失等、県民が享受できる森林の水土保全機能や生物多様性保全機能等の低下が危惧されています。このような“荒廃した森林”の機能を回復させるため、スギ・ヒノキ人工林に広葉樹を混交させる抜き伐り(強度間伐)の効果を解明し、針広混交林化が森林の多面的機能の発揮に及ぼす短期的な効果を検証しました。
 その結果、抜き伐りは新たに発生する広葉樹等の下層植生の回復を促進し、森林土壌の表面侵食が低減することにより、水土保全機能の向上に寄与することが確認されました(図)。さらに、森林内に生息する植物や昆虫(地上徘徊性甲虫)の種数が増加するなど、生物多様性保全機能の向上にも寄与することが明らかとなり、現在、森林づくり県民税で実施されている「森の力再生事業」の整備効果が実証されました。
                                      (森林・林業研究センター 森林育成科 近藤晃)


お問い合わせ先

静岡県農林技術研究所
〒438-0803 静岡県磐田市富丘678-1
電話番号:0538-35-7211 ファックス番号:0538-37-8466