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ホーム > 組織別情報 > 産業部 > 農林技術研究所 > 研究所ニュース > 詳細

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更新日:平成24年5月30日

静岡県農林技術研究所

No.15/ 平成24年5月/ 研究所ニュース

視点

農作物の新品種(オリジナル品種)の持つ力は偉大なり?              所 長 大塚寿夫

 野菜、花きに限らず茶、果樹、林木栽培においても品種、とりわけオリジナル品種の持つ意義は大変大きいものがあります。
 農林技術研究所では以前からいくつかの品目で新品種育成研究に取り組んできており、これまでに食味と香りに優れたイチゴ「紅ほっぺ」やラベンダーの香りのマーガレット「風恋香」などを育成し、生産現場ではオリジナル品種として活用されています。
 一般に新品種の育成には長い年月が必要であり、茶や果樹、林木などの木本性作物では数10年単位、稲などの種子繁殖性作物でも形質の固定に7~8年かかります。また、育種素材の収集と評価が不可欠な要素であり、これには地道な努力の積み重ねが必要です。
 新品種の開発研究は、育種素材の収集と明確な目標の設定、目的個体を効率的に選抜する手法を基にして継続的に取り組むことが必要です。
しかしながら、このように取り組めば必ず新品種ができるとは限らないところが育種の難しいところです。逆に予想もしなかったところから新品種が生まれることもあります。「風恋香」に代表されるマーガレットとハナワギクの属間雑種は、通常では交雑しないとされていた組み合わせで、交雑を促進させるために花粉に人為的な処理を行った試験の対照区(無処理区)から生まれたものです。これは全くの予想外のことでした。
 研究所では今後もイチゴ、温室メロン、わさび、キク、マーガレット、茶、柑橘、林木などの本県特産作物について、目標を明確にして新品種の開発研究を進めることにしています。新品種が計画通りに育成できるとは断言できませんが、取り組まなければ育成できないことだけは事実ですので、チャレンジ精神を十分に発揮していきたいと考えています。

トピックス

行事案内

○(日  時)7月27日(金)10時~15時
 (対  象)小学4~6年生とその保護者(30組)
 (募集締切)要申込7月13日締切
 (内  容)野菜や果物を使った実験、食べくらべ、フラワーアレンジ体験など
 (会  場)農林技術研究所(磐田市富丘678-1)
 (問合わせ)県みかん園芸課 TEL 054-221-2732

○(日  時)7月27日(金)10時~15時
 (対  象)小学生とその保護者(30組)
 (募集締切)要申込7月17日必着
 (内  容)木の加工体験、樹木の苗木づくり、葉っぱの不思議体験、カブトムシの配布
 (会  場)森林・林業研究センター(浜松市浜北区於呂根樫2542-8)
 (問合わせ)森林林業研究センター TEL 053-583-3121

○(日  時)8月2日(木)10時~15時
 (対  象)小学校3~6年生とその保護者(20組)
 (募集締切)要申込7月12日必着
 (内  容)みかんのおいしさ測定実験、世界の果物食べ比べ
 (会  場)果樹研究センター(静岡市清水区駒越西2-12-10)
 (問合わせ)果樹研究センター TEL 054-334-4850

○(日  時)8月9日(木)10時~15時30分
 (対  象)小学4~6年生とその保護者(20組)
 (募集締切)要申込7月30日締切
 (内  容)お茶の作り方体験、お茶の飲み比べ、お茶の話ほか
 (会  場)茶業研究センター(菊川市倉沢1706-1)
 (問合わせ)茶業研究センター TEL 0548-27-2881

研究情報

顧客満足の向上でイチゴ狩り園の経営をアップ

画像:入園客へのアンケート調査状況

入園客へのアンケート調査状況

 静岡県東部・伊豆地域では、観光客が多いという特徴を農業に活用することが期待されています。そこで、観光農業を取り入れた経営モデルを構築するため、イチゴ狩り園を対象に、入園客の増加につながる満足度向上策を明らかにし、規模別の経営試算を行ないました。
 その結果、当所で作成したチェックリスト(清掃・片付け、通路の養生等)によるハウス内外の環境整備項目の客観的な評価が、入園客の満足度と相関があることが明らかになりました。また、同じ栽培面積でイチゴ狩り園と市場出荷する場合を比較すると、イチゴ狩り園は受付案内の手間や看板やトイレなどの設置コストは増えますが、売上や農業所得も多くなりました。観光資源や有利な立地など、多くの入園客を確保できる条件が整えば、市場出荷を上回る農業所得が期待できます。また、イチゴ狩り組合に加入し、市場出荷を併せて行うことで100a規模の経営が可能であると試算できました。
 今後は、いちご狩りへの取り組みや経営規模拡大のため、得られた成果を広く普及させることに取り組んでいく予定です。      (経営・生産システム科 大石 智広)

キウイフルーツ「レインボーレッド」における大玉果生産

画像:側枝への環状はく皮処理

側枝への環状はく皮処理

「レインボーレッド」は、静岡県富士市(旧富士川町)の小林利夫氏により商品化された品種です。果肉の一部が赤色で、糖度も18度以上と非常に高いため、人気があります。一方で、果実重は60~80gと小さく、他のキウイフルーツのように個売りできないことが課題です。このため、果樹研究センターでは、「レインボーレッド」の大玉果生産技術の確立に取り組んでいます。
 キウイフルーツでは、主幹に対する環状はく皮は果実肥大に効果があります。しかし、「レインボーレッド」で同様の処理を行なうとはく皮部が癒合せず樹勢が衰えるため、行われていません。
 そこで、1年で更新する側枝を対象に、処理方法を検討した結果、側枝処理では処理30日後には癒合し、果実重も100g以上となることが確認されました。
 この技術は普及が進み、産地では大玉の「レインボーレッド」が生産されています。
                   (果樹研究センター 落葉果樹科 村上 覚)


お問い合わせ先

静岡県農林技術研究所
〒438-0803 静岡県磐田市富丘678-1
電話番号:0538-35-7211 ファックス番号:0538-37-8466