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ホーム > 組織別情報 > 産業部 > 農林技術研究所 > 研究所ニュース > 詳細

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更新日:平成25年5月31日

静岡県農林技術研究所

No.21/ 平成25年5月/ 研究所ニュース

視点

お茶の香りをもっと楽しむことができる「静岡型発酵茶」 茶業研究センター長  小泉 豊

 緑茶(リーフ)の需要が低迷している原因は、消費者ニーズとのミスマッチ、競合商品の増加等にあると言われています。
 そこで、当センターでは、消費者ニーズにマッチし、海外産発酵茶等の競合商品に比べて魅力的なベネフィットを持った、新しいタイプの茶の開発研究を行っています。
 今回紹介する「静岡型発酵茶」は、平成23年度から研究に取り組んでいる半発酵タイプの茶で、「味はもちろんのこと、もっとお茶の香りを楽しむことができる」が商品のベネフィットです。
 そもそも、日本の緑茶は旨味、甘み、渋みのバランスが絶妙で、味は世界的にも高い評価を得ていますが、香りは「もう少し強くならないか」とか「もっとバラエティーが欲しい」と言われています。
 そこで、当センターは、長年蓄積した茶の味や香りに関する研究シーズをもとに、緑茶の味の良さはそのままに、花や果実を連想させる上品な甘い香りを、添加物無しで発生させることを目指し研究を実施しました。
 「静岡型発酵茶」は、今年度研究の最終年度を迎えますが、当初、我々が目指した品質はほぼ達成できるものと考えています。
 「静岡型発酵茶」に対する県内の茶生産者や茶商さんの評判は全般的に高く、東京や神奈川等大消費地の高級中国茶販売店から商品化のオファーが入るなど手応えを感じています。
 今後は、研究成果を静岡県の茶業振興に確実につなげるため、各種茶業関係団体及び県庁関係各課の連携を一層強化し、開発商品のブランド化を推進するための仕組みづくりにも挑戦します。

トピックス

夏休み親子農業教室、親子・森と木の体験会

画像:行事案内

行事案内

夏休み親子農業教室 
(農林技術研究所)     7月26日(金) 10時~15時 メロン温室見学など
(果樹研究センター    8月 1日(木) 10時~15時 みかんのおししさ測定など
(茶業研究センター)   8月 8日(木) 10時~15時 お茶摘み、お茶づくりなど 

親子・森と木の体験会
(森林・林業研究センター)7月26日(金) 10時~15時 木の加工体験、樹木苗づくりなど
 

研究情報

茶園を野菜畑等に転換するための土壌改良

画像:

 県では、関係団体と連携し、耕作放棄地の解消に取り組んでいます。水田や畑地の耕作放棄地の解消は順調に進んでいますが、茶園等樹園地の耕作放棄地の解消はこれからの課題となっています。そこで“茶園の野菜畑等への転換”をスムーズに進めるため、県内4ヵ所の現地ほ場で、①茶樹抜根前の土壌化学性、②抜根、整地方法及び費用の調査、③低下した土壌pH の矯正法について検討を行いました。
(1) 抜根、整地工事実施前の土壌化学性
 抜根・整地・pH 矯正後の茶園施肥が行われるうね間土壌は、樹冠下に比べ、EC が高く、養分含量が多い傾向でした。野菜を栽培するには土壌pHが低く、交換性石灰、苦土が不足していました。
(2) 工事 (抜根、整地) 方法と費用
 ハンマーモア、ハンマーローター及びユンボで茶樹地上部を破砕し、抜根後、ロータリーで地下部を裁断し整地する方法により行いました。これにかかる費用は8~16 万円/10a でした。
(3) 土壌pH 矯正
 pH 矯正は、苦土石灰の500~700kg/10a 施用により、ほぼ達成できました。家畜ふん堆肥の併用も有効
です。
pH が極端に低い場合は、苦土石灰(粒剤)による短期間での改良は難しいと考えます。うね間と樹冠下の土壌化学性の不均一性は、抜根、整地、pH 矯正作業により解消されました。(土壌環境科 科長 若澤秀幸)

イムノクロマト診断キットを活用したカンキツウイルスの診断時期の拡大

画像:

 カンキツの温州萎縮病(以下SDV と略す)や、接ぎ木部異常病(以下ASGV と略す)は、ウイルスの感染により発生するウイルス病で、収量や果実品質の低下が問題となります。感染の疑われる樹にはウイルス診断を実施していますが、これまで一般的に用いられてきたELISA 法は診断できる期間が1 年の内、数週間と限定されており、かつ検定時間、設備、手間の問題から生産者自らが行う診断には向きませんでした。
写真 イムノクロマト診断キットそこで、簡単、迅速に診断可能なイムノクロマト診断キットを活用して、生産者自らが診断でき、かつ診断可能な時期を大幅に拡大する診断方法を検討しました。
その結果、SDV では、春の新梢以外にも、花弁、果実の果皮、冬季に採取した枝から強制的に発芽させた新梢を用いることにより、1 年中いつでも診断が可能であることが分かりました。ASGV では、春の新梢以外にも、花弁や冬季に採取した枝から強制的に発芽させた新梢を用いることにより、約5 ヶ月間診断が可能であることが分かりました。
今後は、生産者への技術導入を促進し、カンキツウイルス病の早期発見、蔓延防止対策に活用していきます。 (果樹研究センター生産環境科 上席研究員 加藤光弘)


お問い合わせ先

静岡県農林技術研究所
〒438-0803 静岡県磐田市富丘678-1
電話番号:0538-35-7211 ファックス番号:0538-37-8466