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ホーム > 組織別情報 > 産業部 > 農林技術研究所 > 研究所ニュース > 詳細

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更新日:平成27年2月4日

静岡県農林技術研究所

No.31/ 平成27年2月/ 研究所ニュース

視点

県民に開かれた研究所を目指して(情報・広報の発信) 所長 大塚 寿夫

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公開セミナー

 農林技術研究所は、昭和55年に静岡市から現在の磐田市に移転してきました。時間の経つのは早いもので、すでに30年以上が経過しました。
 移転直後は、磐田の駅からタクシーに乗り、「農業試験場へ」と言っても「どこですか?」と聞き返されたものです。それも時間の経過と共に改善されるものと思っていましたが、平成の時代になっても「ああ、農大のあるところね」と、少なくともタクシーの運転手さんには磐田に「農業試験場がある」という認識は定着していなかったようです。
 これは、農林技術研究所が専門研究機関であり、業務の内容が一般の皆様には想像がつかないためと思われます。先の「農大」が覚えられたのも多分この理由と思われます。
 今般、国内、県内では、農業者の戸別経営規模が拡大し、特にビジネス経営体と呼ばれる農業生産法人等が増加しており、生産だけでなく加工、独自流通、直販等への取り組みが進みつつあります。これらの経営では、省力・機械化、システム化、6次産業化、安全・安心、高機能性等の高付加価値化のための技術等が求められており、試験研究においても他産業界との連携が必要となっています。
 これらのことから、農林技術研究所では、研究所の取り組みや研究成果を積極的に農林業以外の業界や一般県民の皆様の目や耳に届くよう努めてきました。昨年11月には知事の記者会見でイチゴ新品種「きらぴ香」の公表を行いました。その結果、県内のテレビ各社から取材が相次ぎ、2週間に渡ってお茶の間に研究所の名前を出すことができました。
また、県内商工業者を対象とした懇話会や一般県民の皆様向けの「農芸品」の魅力を紹介する公開セミナーを開催してきました。これらについては今後も継続していく予定です。
 「情報を収集するためには、まず積極的に発信せよ」とはよく言われることですが、これらの取り組みにより、異業種との共同研究も少しずつ増加してきました。農林業は、農作物の生産以外にも自然生態系の保全、自然景観の形成や食、茶、花を生かした都づくり、エネルギーの地産地消、豊かな農山村の再生等、一般県民の皆様にも大いに関係する分野の研究も担っています。今後もこれらの情報を様々な媒体を利用して積極的に発信していきたいと思いますので、是非ご覧くださるようお願いします。

研究情報

夜間冷房によるマーガレットの夏季高温対策

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伊豆農業研究センターでは、静岡県産マーガレットの市場性の拡大を目指し、マーガレットの交雑育種や近縁属であるハナワギクとの属間交雑による品種育成を進め、2014年12月までに鉢物用、切花用35品種を育成してきました。
鉢物用マーガレットは、東部・伊豆地域で年間約50万ポットの生産がされています。しかし、近年の夏場の高温により、生育不良や開花遅延などの高温障害の問題が深刻になっています。
 そこで、今回、ヒートポンプを用いて、高温期に夜間冷房したところ、無冷房区よりも高温障害のひとつである開花の遅れが緩和しました。
さらに、コスト削減のために、夜間冷房の期間を日没後4時間(End of day 以下EOD)、日の出前4時間(End of night 以下EON)の短時間冷房したところ、‘サンデーリップル’ではEON冷房で、‘風恋香’ではEOD冷房で、開花が早くなりました。
これらの試験結果により、夏場の高温期における出荷までの栽培期間の短縮化が図られ、温室利用の回転率が向上することにより、計画出荷が期待できます。今後は、更なるコスト削減について検討し、生産者に、技術の普及を図りたいと思います。     (伊豆農業研究センター 栽培育種科 研究員 武藤貴大)

イノシシ対策の新しい電気柵を開発中

画像:新型電気柵の構造

新型電気柵の構造

イノシシなどの獣害を防ぐ手段として各種の防護柵が設置され、特に電気柵は比較的安価で設置が容易なことから広く利用されています。電気柵の仕組は、イノシシの鼻先など柵に触れた部分から電気が体を通り、足から地面に流れることでショックを与えます。しかし、電気柵は適切な場所に適切な高さで設置し、漏電対策の草刈などの管理を行わなければ十分な効果がありません。
電気柵は仕様どおりに設置すれば、土では5,000~8,000ボルトの電圧があり、野生動物対策で必要とされている3,000~3,500ボルトを上回り十分な効果があります。しかし、アスファルト面などでは通電が妨げられ、土に比べ2,000~3,000ボルト電圧が低下し、侵入防止効果が得られませんが、現場では、農道脇などのアスファルト面のすぐ近くに電気柵が設置されています。
そこで、当センターではアスファルト上にイノシシがいても効果の得られる新しい電気柵の開発を行っています。この電気柵は、2本の電線を幅1cmのテープ上に設置し、アスファルト上にいるイノシシの鼻先が触れればショックを与えられます。
今年度1ヵ月間行った試験では、設置の前にはイノシシの侵入があったほ場において、設置期間中には侵入が見られませんでした。ただし、今回は短期間の設置であったため、長期間にわたる効果については次年度以降も検証を行い、実用化を目指してまいります。
(森林林業研究センター 森林育成科 主任研究員 片井祐介)


お問い合わせ先

静岡県農林技術研究所
〒438-0803 静岡県磐田市富丘678-1
電話番号:0538-35-7211 ファックス番号:0538-37-8466