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ホーム > 組織別情報 > 産業部 > 農林技術研究所 > 研究所ニュース > 詳細

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更新日:平成27年10月1日

静岡県農林技術研究所

No.35/ 平成27年10月/ 研究所ニュース

視点

多様な「静岡茶」の生産と研究開発 センター長 早川隆弘

画像:

茶業研究センター

 多様化する消費者ニーズを背景に、県内において香りや味に特徴を持った緑茶や発酵茶(紅茶、ウーロン茶等)、釜炒り茶、抹茶等の生産に意欲的に取り組む生産者が増えてきています。
 農林水産省の調査によれば、平成25年度の全国の発酵茶(紅茶、半発酵茶、後発酵茶)の生産量は266tで、そのうち本県産が138tと約5割を占めており、県庁茶業農産課調査による26年度の本県の発酵茶生産量は214tに増加しています。茶業研究センターにおいても、上品な甘い香りを発揚させた「香り緑茶」の大量生産技術の開発研究をはじめ、ほぼ100%遮光した被覆栽培によってアミノ酸含有量を約3倍に増強させた「白葉茶」の栽培技術や、県内で生産されている発酵茶の品質特性の解明及び発酵工程(香気成分の発揚)管理システムの開発研究等を通じて特徴あるお茶の生産技術開発とその普及を進めています。
 また、抹茶の原料となる碾茶の26年度の本県生産量は269tで、新たな碾茶製造施設の整備により、さらに増加すると見込まれています。静岡茶の新たな需要創出と消費拡大を図るためには、欧米への輸出に対応した抹茶等の新たな生産加工技術の開発や有機栽培茶の管理技術の実証など、幅広い観点から研究開発を進めていくことが重要です。
 緑茶価格の低迷など、厳しい状況が続いていますが、茶業研究センターでは、茶の生産に係る新技術開発や低コスト・省力栽培加工技術研究等と併せて、消費者の期待に応えられる付加価値の高いお茶の研究開発に取り組み、多様な静岡茶の生産拡大に貢献してまいります

トピックス

行事案内 商工業者と農林技術研究所との懇話会

画像:トマトのICT活用技術

トマトのICT活用技術

 農林業に関心のある商工業者に、農林技術研究所の最先端の研究成果を紹介し、ビジネスチャンスに結び付けてもらうとともに、共同研究や商品開発のアイデア等について情報交換を行います。
1 日 時  平成27年10月8日(金) 13:30~16:30
2 場 所  農林技術研究所(磐田市富丘678の1)
3 参加者  商工業者 100人
4 参加費  無料
5 内 容
 ○最新の農林業研究の紹介(植物工場・ICT・LED・機能性など)
 ○研究成果の展示 ○研究施設の見学ツアー ○研究の相談コーナー

研究情報

天敵タバコカスミカメを活用した施設トマトのコナジラミ防除

画像:タバココナジラミを捕食するタバコカスミカメ

タバココナジラミを捕食するタバコカスミカメ

 近年、施設トマト栽培では「タバココナジラミ」という微小な害虫が媒介するウイルス病「トマト黄化葉巻病」(TYLCV)が問題となっています。黄化葉巻病を発病した株は、生長点が萎縮して新たな果実が実らなくなってしまうことから、まん延すると収量が激減する恐れがあり、安定生産上の大きな脅威となっています。しかし、媒介虫であるタバココナジラミは多くの農薬に対する抵抗性を発達させており、農薬のみに頼る防除は困難となってきているのが現状です。
 そこで、当研究所では「タバコカスミカメ」という天敵昆虫を用い、施設トマトのタバココナジラミ防除技術を開発しました。タバコカスミカメは優れた捕食能力を備えるとともに、雑食性のため餌となる害虫がいなくても特定の植物だけで増殖が可能です。このタバコカスミカメと本種の増殖に好適なバーベナなどを、バンカー植物としてトマト栽培施設内に導入し、天敵に影響の少ない農薬を併用することで、タバココナジラミを低密度に抑制することを可能としました。また、黄化葉巻病の発生も農薬のみで防除した場合と同程度に抑制できました。
 タバコカスミカメは生物農薬として農薬登録中で、登録されれば天敵製剤として販売が開始される予定です。また、本技術の「利用マニュアル」も近日公開される予定となっています。今後は、県内の農業経営体などで実証試験を行うとともに、さらに効果的な利用方法を模索することで、より実用性の高い防除技術の開発を目指します。
(農林技術研究所 植物保護科 主任研究員 中野亮平)

カンキツの簡易栄養診断法の開発

画像:簡易栄養診断の流れ

簡易栄養診断の流れ

 カンキツ栽培では、おいしい高糖度の果実生産が求められており、秋期に水分ストレスをかける栽培方法が導入されています。農研機構・近畿中国四国農業研究センターが開発した「周年マルチ点滴かん水同時施肥法(通称:マルドリ栽培)」は、省力と高品質果実生産が可能な栽培法として注目されています。県内でも、産地や園地に適合できるように工夫しながら、徐々に導入が広まっています。
 このように、水分ストレスを掛ける栽培方法は、樹勢を維持するための管理が必要です。高糖度果実を生産しながら、樹勢を維持し安定生産を行うため、果樹研究センターでは、近畿中国四国農業研究センターと「攻めの農林水産業の実現に向けた革新的技術緊急展開事業」において、葉柄中の硝酸濃度による簡易栄養診断法の開発を行っています。
植物は土中の窒素成分を硝酸の形で吸収していますので、葉柄中の硝酸濃度を測定することにより、養分の吸収状態を把握できます。測定は安価な分析機器の「RQフレックス」を用い、JAや生産グループなどでも行える診断法です。これまでの県内園地での調査結果や事業に参画している愛媛県などが行っている現地調査を参考に、診断基準をつくり、簡易栄養診断マニュアルを示してまいります。
(果樹研究センター 生産環境科 科長 吉川公規)


お問い合わせ先

静岡県農林技術研究所
〒438-0803 静岡県磐田市富丘678-1
電話番号:0538-35-7211 ファックス番号:0538-37-8466