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ホーム > 組織別情報 > 産業部 > 農林技術研究所 > 農村植生管理プロジェクト > 研究内容

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更新日:平成23年4月1日

地域の力で農業力をアップ 静岡県農林技術研究所 農村植生管理プロジェクト

こんな研究をしています(研究内容)

(1) 斑点米カメムシの防除技術の開発

餌植物の生態的管理による、斑点米カメムシの防除

アカスジカスミカメ
アカスジカスミカメ

斑点米カメムシはさまざまなイネ科植物を餌にしながら、最終的に水田に侵入してきます。そこで季節ごとの斑点米カメムシの餌となる寄主植物を明らかにし、雑草防除と一体的な斑点米カメムシの防除技術を構築します。

斑点米カメムシが好む雑草は防除の対象として重要となりますが、逆に斑点米カメムシが嫌う植物は忌避植物として利用できる可能性があります。また、特に斑点米カメムシが好む植物については、トラップ(罠)植物として、そこに斑点米カメムシを集めて防除する方法も検討します。

コモリグモ類の生活史の解明と保全活用技術の開発

キクヅキコモリグモ
キクヅキコモリグモ

水稲害虫の重要な天敵にコモリグモがあります。コモリグモ類は水田内や畦畔を動き回りながら、斑点米カメムシの幼虫やウンカやヨコバイを捕食します。

しかし、コモリグモ類がどのような暮らしをしているかや、どの程度、移動しているのかについては明らかではありません。そこで、コモリグモ類の基本的な生活史を解明するとともに、コモリグモ類を保全・増殖し、害虫の発生を抑制する畦畔や水田の管理技術を検討します。

エンドファイトを活用した斑点米カメムシの防除

植物体内に共生する微生物「エンドファイト」に感染した植物は、耐虫性や耐乾性などが向上する例が知られています。牧草や緑化資材として活用されるイタリアンライグラスは、斑点米カメムシの寄主植物となりますが、エンドファイトに感染したイタリアンライグラスは斑点米カメムシを忌避することが示唆されています。そこで、家畜毒性や水平感染のないことを確認したエンドファイト感染系統を活用した斑点米カメムシの抑制技術を検討します。

コオロギを活用した雑草防除

エンマコオロギ
エンマコオロギ

農業に有用な天敵というと、害虫を捕食する肉食の生物を思い浮かべますが、雑草の種子を食べて雑草を防除してくれる種子食性の生物が活躍していることが最近の欧米の研究で明らかとなってきました。

そこで、コオロギやゴミムシなど、日本に生息する種子食性昆虫に着目し、雑草種子の捕食能力を評価するとともに、これらの雑草の天敵を活用した雑草防除技術を検討します。

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(2) 景観植物を活用した営農サポート

レンゲやソバなどの景観植物を活用した天敵の保全・増殖

ソバの花
ソバの花

レンゲは古くから緑肥として活用されてきましたが、さらに我々の調査から、レンゲを栽培した水田では、水稲期間を通して、害虫の天敵となるコモリグモが多くなることがわかりました。

一方、ソバは最近では耕作放棄地対策として栽培され、地域のイベントや食育などに活用されていますが、さらに我々の調査から、害虫の天敵となる寄生蜂を保全する効果があることがわかりました。このようにすでに活用されている景観植物にも、調べてみると知られざる役割があります。

そこで、遊休農地や畦畔の景観形成や雑草対策として活用される植物の害虫・雑草抑制や天敵保全効果を明らかにし、害虫防除や雑草防除の点で効果的な活用方法を検討します。

静岡県の特徴的な景観である「茶草場」の生態的評価

静岡県では茶の品質を高めるために茶園周辺の茶草場で刈り取った草を茶園に敷く作業が行われています。このような農家の営農活動によって茶草場には里山草地の環境が維持され、秋の七草に代表されるような草地性の貴重な植物が保全されています。この茶草場は、営農活動によって生物多様性が保全されている例として、国内外の多くの研究者から注目されています。この価値を世界に発信すべく、今後、さらに茶草場の価値の科学的な解析を進めます。

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(3) 地域資源を活用した農ビジネスの構築

交流拠点としてのファーマーズマーケットの可能性の探索

近年、広がりつつある直売所やファーマーズマーケットに期待される役割は、単なる農産物売買の場だけにとどまりません。消費者はそこに何を求めてきているのでしょうか。また、交流拠点や情報発信としての活用はできないでしょうか。

そこで、直売所やファーマーズマーケットを対象に消費者のニーズ調査を行い、交流拠点としての可能性を検討します。

農業に対するニーズ調査

静岡県では農業生産現場と、消費者の住環境との距離が近く、混住化も進んでいます。そのような中で、地域の農業は地域住民から、どのような印象で捉えられているでしょうか。また、地域農業にはどのような期待があるのでしょうか。

そこで、営農活動を中心とした魅力ある地域づくりのために、「地域の農業」に対する意識やニーズを捉える調査を実施します。

グリーンティツーリズムの可能性の探索

茶摘み
茶摘み

茶どころ静岡県にとって「茶」や「茶畑」は重要な観光資源です。

そこで、国内外の観光やお茶に関するマーケティング調査や、海外のグリーンツーリズムとの比較研究から、静岡型のグリーンティツーリズムのビジネスモデルを検討します。

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(4) 地域資源管理マップの作成

衛星画像データを活用した遊休農地の把握

各地に点在する遊休農地の現況を把握するには、人手とコストを必要とします。しかし、せっかく調べても遊休農地の実態は年々、変化していってしまいます。

そこで衛星画像データを使って俯瞰的に遊休農地や耕作放棄地を把握する技術の開発を行います。

衛星画像や航空写真データを活用した斑点米カメムシ発生植生の把握

斑点米カメムシの餌植物の分布をとらえることは、斑点米カメムシの防除を考える上で極めて重要です。そこで、植物の種類に固有の波長特性から、問題となる植物種の判別を行い、分布を把握する技術の開発を行います。

斑点米カメムシの発生リスクを示すハザードマップの作成

斑点米カメムシの発生は、地域によって多いところと少ないところが、ある程度、決まっているようにも見えます。そこで静岡県病害虫防除所が毎年、行っている斑点米カメムシの発生データと、調査水田の地形、気象、周辺環境の情報とをマッチング解析して、斑点米カメムシの発生しやすい環境条件を明らかにし、斑点米カメムシの被害の出やすい地域を示すハザードマップを作成します。

お問い合わせ

静岡県農林技術研究所
〒438-0803 静岡県磐田市富丘678-1
電話番号:0538-36-1553
ファックス番号:0538-37-8466

メール:agrikikaku@pref.shizuoka.lg.jp