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更新日:2012年11月9日
成果写真集【研究課題名】有機物資源を活用した自然循環型農業技術の確立<2009~2010年度>
有機資源活用
世界的な肥料価格の高騰により、畜産堆肥等地域で発生する有機物資材中の肥料成分を有効利用していくことが求められている。
そこで、野菜、茶、柑橘において、堆肥に含まれる窒素の利用による化学肥料削減により、肥料費を低減する。
●堆肥を31年間連用している畑におけるキャベツ作において、施肥窒素の23~80%が代替可能(豚ぷん堆肥では80%)であった。
これによる肥料費の削減率は最大60%と試算された。
●茶栽培では、牛ふん堆肥により年間窒素施肥量の30%を代替可能であった。
これによる肥料費の削減率は 40%以上と試算された。
●柑橘の‘不知火’では、牛ふん堆肥により施肥窒素の 35%が代替可能であった。
これにより、葉中窒素はやや低下したが、収量、果実品質はほぼ同等であった。
柑橘では牛ふん堆肥施用量が5t/10a以上と多いことから、肥料費の削減率は9%にとどまった。
(担当/土壌環境科)
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