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更新日:2016年3月26日
成果写真集【研究課題名】リン酸及びカリの土壌中含量に応じた省資源的な施用基準の策定 <2011~2014年度>
近年、世界的な人口増加等に伴い肥料需要は増大しているが、カリ資源は偏在性が高く将来の供給不足が懸念される。一方、県内の施設土壌ではカリが蓄積したほ場が増加している。そこで、土壌中の交換性カリ含量に応じたカリの減肥が、作物の収量・品質に及ぼす影響を明らかにし、カリの減肥基準を策定する。
・栽培前の交換性カリが15mg/100gより少ないと収量が低下する傾向を示した。一方、交換性カリが25mg/100g(カリ飽和度3.7%)以上の場合は、カリ無施肥または50%減肥しても収量は標準施肥区と比較して低下する傾向は見られなかった。
・ほ場試験では、1作につき交換性カリがカリ100%減肥で17.3mg/100g、カリ50%減肥で15.5mg/100g低下した。
・栽培前の交換性カリが15~50mg/100gではカリ施肥量は標準施肥、50~71mg/100gでは栽培に伴う交換性カリの低下を考慮してカリ施肥量を標準施肥の半量(50%減肥)、71mg/100gを超過した場合はカリを無施肥(100%減肥)とする減肥基準を策定した。
(担当/土壌環境科)
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