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更新日:2017年5月26日
成果写真集【研究課題名】農作物品種及び生産資材の比較、検定、調査<2016年度>
・ワサビの重要害虫であるアオムシ(スジグロシロチョウ幼虫)は、6月〜10月の長期間発生し、定植間もない株では茎葉を食い尽くされ甚大な被害を生じる。
・アオムシに対し現在わさび田で使用できる農薬は野菜類に適用がある微生物農薬のBT剤のみであり、これを有効的かつ効率的に使用する必要がある。
・そこで、BT剤のスケジュール散布(定期散布)による年間の防除体系を構築する。
・BT剤(チューンアップ顆粒水和剤2000倍、使用回数制限なし)の2週間間隔と3週間間隔のスケジュール散布は、高い防除効果が認められ、食害被害も少ない。
・4週間間隔のスケジュール散布は、残効切れにより幼虫発育期間が短い夏期の防除効果がやや劣り、許容レベルだが食害被害が多い。
・防除効果および散布回数を考慮すると3週間間隔のスケジュール散布体系が適当である。
(担当/伊豆研究センターわさび科)
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