• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 組織別情報 > 産業部 > 農林技術研究所 > 研究所ニュース > 詳細

ここから本文です。

更新日:平成31年2月1日

静岡県農林技術研究所

No.55/ 平成31年2月/ 研究所ニュース

視点

農林技術研究所再編、新たなスタートを   企画調整部長  山田 栄成

画像:

農林技術研究所の再編(下線は、名称変更した科)

平成30年4月、農林技術研究所は科を再編し、左図のような科構成でスタートしました。図中の下線は、科名が変更になった科で、矢印は、再編にともなう業務の移動を示しています。
科名は、同様な目的の研究をする場合には、本所、各センター間で、できるだけ統一しました。
この再編は、新たに策定された静岡県総合計画に基づく経済産業ビジョンや研究基本戦略を実現するために、野菜、花き等の研究分野型の科編成から研究目的型の科への再編となります。
 研究目的のうち重要なキーワードとして、先端農業、栄養・機能性、新商品・輸出促進、農業ロボット等があります。
 特長的なものとして、旧作物科から水田農業生産技術科への再編が挙げられます。経済産業ビジョンでは、野菜部門の生産拡大が大きな目標となっており、水田における野菜作付面積は、その活動指標となっています。このため、水田では、イネやムギ等の生産だけに留まらず、レタス等の水田を活用する露地野菜の生産に関する研究を実施するために、科の人員を増やして取組んでいます。
 この他、旧経営生産システム科から農業ロボット・経営戦略科、旧土壌環境科から栄養・機能性科等も、重点目標となる研究課題を実施するための科名に変更しています。
 4月から新たなスタートを切った研究所ですが、これまでどおり重要な行政施策の支援や現場の要望を解決し、先見性を持った研究を実施するために、引き続き研究の効率化に努めていきたいと考えております。今後とも、農林技術研究所の研究活動に御協力・御支援のほど、よろしくお願いします。

研究情報

カーネーション長期切りに向けての環境制御

画像:短時間冷房により茎が堅くなっ たカーネーション切り花

短時間冷房により茎が堅くなっ たカーネーション切り花

カーネーション栽培において、1度植え付けた苗を2年間継続して栽培する「2年切り栽培」は、低コストを狙った栽培技術として有効であり、実際主要なカーネーション生産国である南米やヨーロッパでは主流の生産技術となっています。しかし国内では、1990年代以降一部の産地で試行されましたが、現状では1年ごとに株を更新する従来の栽培方法がとられています。その原因として、高温期の切り戻しに伴う立枯れや、2年目の切り花品質の確保の難しさ等が考えられています。
当センターにおける成果から、夏季の短時間夜間冷房によりカーネーションの生育が安定することが明らかになっています。この技術を活用し、改めてカーネーション2年切りに向けた栽培技術開発を進めています。
その結果、短時間夜間冷房により順調に生育し、秋期の切り花について茎が固くなるといった切り花品質の向上効果が見られ、安定した2年切り栽培の可能性が示されました。
今後は、品種や経営にかかるコストを考慮し、カーネーションの新たな作型の開発や、産地の生産性を向上できるような技術開発を進めてまいります。
          (伊豆農業研究センター 生育・加工技術科 上席研究員 加藤智恵美)

カシノナガキクイムシの大量捕獲でナラ枯れ予防

画像:カシノナガキクイムシと考案したトラップ

カシノナガキクイムシと考案したトラップ

ナラ枯れは、コナラなどの樹木が枯れてしまう病気で、カビの仲間の病原菌をカシノナガキクイムシという小さな甲虫が運ぶことにより発病します。カシノナガキクイムシは、コナラなどの幹に飛来すると、すぐに穿孔して材の中に入り、材の中で病原菌を感染させます。そのため、農薬を使って防除しようにもこの虫に薬剤を触れさせる機会が少なく、農薬を使った防除は困難です。
 そこで、幹にトラップを設置して、材に穿孔する前のカシノナガキクイムシを捕獲することで木を守ることを考えました。トラップは、市販のクリアファイルを使って簡単に作製でき、設置も簡単にできるものとしました。実証試験の結果、1本の木に仕掛けたトラップで、多いものでは数万頭のカシノナガキクイムシが捕獲されることが分かりました。そして、トラップを設置した木はほとんど枯れることはなく、予防効果があると考えられました。しかも、少数のカシノナガキクイムシは穿孔してしまいますが、これにより木に抵抗性がつき、その後は何もしなくても被害に遭いにくくなることも分かってきました。
             (森林・林業研究センター 森林育成科 上席研究員 加藤 徹)


お問い合わせ先

静岡県農林技術研究所
〒438-0803 静岡県磐田市富丘678-1
電話番号:0538-35-7211 ファックス番号:0538-37-8466