• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 組織別情報 > 産業部 > 農林技術研究所 > 研究所ニュース > 詳細

ここから本文です。

更新日:2019年4月1日

静岡県農林技術研究所

No.56/ 2019年4月/ 研究所ニュース

視点

有用な情報が入手できる病害虫防除所ホームページを活用ください 技監兼病害虫防除所長 大石雅樹       

画像:

クワシロカイガラムシのふ化予測と防除適期の目安

病害虫防除所(以下「防除所」という。)は、農薬安全使用指針・農作物病害虫防除基準(以下「防除基準」という。)の編集を行っており、防除所ホームページ上に掲載しています。ホームページの閲覧実績では、防除基準の検索・閲覧は行っても、その他の情報についてはご覧になっていない方が多い状況になっています。
防除所には、植物防疫法に定められている業務として、病害虫発生の現況と予察(向こう1ヶ月間)情報を適時・適切に提供することがあります。防除所職員による巡回調査(調査地点330ヶ所)、各産地の農協に配置した病害虫防除員(77人)からの情報及びフェロモントラップ調査等の多大な手間をかけて、毎月1回、予察情報をとりまとめ、その情報を発信しています。
しかし、発信された情報は農業者や関係団体の方が受け取り、実際に農作物の防除に活用していただいて、初めて意味のあるものとなります。そのためには、まず、防除所が定期的に情報を発信していることを知っていただくことが必要です。予察情報と病害虫の注意報・特殊報(県内での新病害虫の発見時)などについては、関係団体へメール等で提供しており、新聞報道もされておりますが、各作物の詳細な情報を得る手段は、防除所のホームページを閲覧しなければ入手できません。
そこで、機会あるごとに関係団体主催の講習会等において、必ずホームページへのアクセス方法や内容の紹介をさせていただいております。                        
各作物の詳細な情報とは、予察情報の根拠となった病害虫の発生状況、害虫の誘殺状況のデータ等です。特に、お茶については、病害虫の発生状況を地域(富士山麓、静岡市北部、牧之原、川根、小笠・磐田)ごとに分けて提供しております。また、お茶のクワシロカイガラムシ・チャノキイロアザミウマ、カンキツの黒点病、果樹のフジコナカイガラムシについては、地域ごとの防除適期の予測も提供しております。
今後も、皆様方に分かり易く、有用な情報を提供するホームページでありたいと思いますので、閲覧の上、御要望、御意見をいただきたいと思います。

トピックス

もち米の新品種「葵美人」の育成

画像:「葵美人」のチラシ

「葵美人」のチラシ

本県の水稲もち生産は、主力品種の「するがもち」を始め多様な品種が栽培され地域の食生活や食文化を支えています。しかし、「するがもち」は倒伏しやすい等の栽培上の欠点が多々あるため、農家を中心に新品種を求める声が多くありました。
このため、当研究所では大規模農家も栽培しやすく安定多収栽培が可能で、食味のよいもち品種を目指し、約20年の歳月をかけて「葵美人」を育成しました。「葵美人」は「するがもち」に比べて7%程度多収で、病気にも強く、倒伏性など栽培上の多くの欠点を改善しています。もちの食感はキメが細かくてやや柔らかく、色は上品な白色で、適度にのびます。また、大粒であることから、おこわを炊いても食べ応えがあり、冷めてもおいしく食べることができます。その他、もち特有の香りがしにくく上品な味わいがあることから、自家消費用に使われることが多い「するがもち」とは異なり、新たな商品開発等に貢献できると考えられます。「葵美人」はその上品な味とキメ細かいもち質から「美人」を連想、静岡らしい「葵」の字を加えた名称です。食の都づくり仕事人や学生の人気投票を経て選ばれた品種名でもあり、地域の食文化に根ざした品種として広く愛されることを期待しています。
(農林技術研究所 水田農業生産技術科 主任研究員 外山祐介)

研究情報

茶の有機栽培における病害虫体系防除の実証

画像:有機栽培における体系防除案(平坦地用)

有機栽培における体系防除案(平坦地用)

茶の有機栽培では、化学合成された農薬を使用しないことが必要となります。茶業研究センターでは、有機栽培で問題となる病害虫の特定、使用可能な防除手法などをとりまとめて病害虫体系防除案を策定し、2018年に茶業研究センター内で実証試験を行いました。
この体系防除案は、二番茶摘採後に行うせん枝と天然物由来の薬剤散布を組み合わせたもので、平坦地で問題となる病害虫はおおむね抑制できました。重要病害虫である炭疽病及びチャノミドリヒメヨコバイについても、せん枝により病葉数、発生密度を減少させることができました。
せん枝の深さを、二番茶摘採面から45mmと90mmで比較したところ、チャノミドリヒメヨコバイでは深さによる効果の差は見られませんでしたが、炭疽病では深いせん枝により秋季まで抑制効果が継続しました。
ただし、せん枝が深いほど、翌年の一番茶収量が低下する傾向が見られたため、せん枝は病害虫の発生状況に応じて実施・不実施、あるいは深さを判断する必要があります。               
(茶業研究センター 茶環境適応技術科 科長 内山道春)

お問い合わせ先

静岡県農林技術研究所
〒438-0803 静岡県磐田市富丘678-1
電話番号:0538-35-7211 ファックス番号:0538-37-8466