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更新日:2011年4月5日
成果写真集【研究課題名】リンの施肥量を激減させる資源循環技術の開発<2009~2010年度>
写真:リン酸カルシウム 溶解活性を持つリン溶解菌
図1:リン溶解活性を少しでも示す 微生物の出現割合(培養1週間後)
図2: 有機酸の添加が土壌糸状菌数に及ぼす影響(n=3)
農地にまかれたリンの80~90%が、水に溶けにくく作物に吸われにくい難溶性リンに変化し蓄積するとされている。果樹園で多い赤黄色土は難溶性リンが蓄積しやすいが、有機酸を施用することで難溶性リンが可給化されることがわかった。ここでは、果樹園土壌から難溶性リンを溶解するリン溶解菌の分離を試みるとともに、有機酸施用の土壌微生物への影響を検討する。
● 果樹園土壌及び果樹園土壌に有機酸(クエン酸、イタコン酸)を施用した土壌から、難溶性リン酸溶解活性を持つリン溶解菌が選抜された(写真)。
● 難溶性リンであるリン酸アルミニウムの溶解活性を少しでも示す微生物の分離割合は、有機酸を施用した土壌で増加した(図1)。
● 有機酸を施用することで、土壌微生物数が増加することがわかった(図2)。
(担当/果樹研究センターリン資源循環プロジェクト)
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