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更新日:2015年9月11日
成果写真集【研究課題名】気象変動に適応した温室のアシスト制御技術の開発<2011~2015年度>
バラの施設栽培では夏期の高温により、切り花長が短くなる、花が小さくなる、収量が低下する等の問題が発生している。
高温対策として、ヒートポンプによる夜間冷房により収量・品質が改善することが報告されているが、電気料金がネックとなり夜間冷房はあまり普及していない。
そこで、冷房時間帯等を検討し、効率的・効果的な夜間冷房技術を確立する。
夜間冷房(23℃、日没~日出)により、バラ‘サムライ08’の切花総重量が増加するとともに、切花品質(切花長、切花重、花蕾長、花弁数)が向上する。
日没後4時間だけ冷房する短時間夜冷(EOD冷房)により、終夜冷房より44%少ない消費電力で、終夜冷房とほぼ同等の効果が得られた。
なお、温室規模、ヒートポンプ能力により室温を設定温度まで下げるのにかかる時間は異なるため、それぞれの温室条件にあった冷房時間を検討する必要がある。
(担当/花き科)
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